2005年02月08日(火)

「モバイルムービーが流行るために必要なもの」

PSPは本体価格2万円、512MBのメモステProDuoを合わせても3万円程度と低価格で入手可能だが、ムービー再生能力は非常に高い。PSPでムービーを再生していると、テレビを録画してPSPで見るための環境を揃えたくなる。

携帯電話でもワイド液晶と2軸ヒンジを搭載し、ムービー再生機能を強化したW21CAや、安価なSDカードの使用が可能でQVGAフル画面でのムービー再生が可能なVodafoneのシャープ製端末などが登場している。

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去年、N900iに機種変更したときにもモバイルムービーのために128MBのminiSDカードを入手し、ムービー再生を試みたときは画質に問題があったが、PSPなら画質的には充分。今年はモバイルムービー再生が本格的に流行るんじゃないか?…そう感じてしまった。

そこで、モバイルムービー再生が流行るために必要な条件を3つ挙げ、現在の問題点について考えてみることにしたい。

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まず1つ目の条件は充分な画質と使い勝手の良いプレーヤーである。

画質的にはQVGAの解像度、秒間30フレーム、最低でも300〜400kbps程度のビットレートを再生できることが必要。このサイズのムービーにおいて早送りや巻き戻しなどをスムーズに行えることも必須だ。画質についてはPSPはこの条件を満たしているし、携帯電話でもP900iVなら最大1.5Mbpsまでの再生が可能だ。使い勝手の面でも、PSPでは早送りや巻き戻しが可能である。

この1つ目の条件を既に満たすモノはPSPなど、いくつかある。しかし、これらの機能を携帯電話上で実現するためには動画デコード用チップの搭載が必要となる(P900iVは動画エンコード・デコード用のチップを積んでいるらしい)。また、ムービーのファイルサイズが大きすぎるため携帯電話の通信機能との連携は不可能で、キャリアのビジネスモデルと合致しない。端末コストを下げ、現在の性能を維持しながら端末を小型化する方向に向かっている今の携帯電話業界の動向を見ると、携帯電話で高画質なムービー再生が可能な機種は増えない可能性が高い。現状ではPSPが流行ることを期待するしかないだろう。

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2つ目はメモリーカードの大容量化と低価格化である。

上の条件を満たす画質でムービーを作っても512MBあればなんとか映画も入るのだが、携帯電話で広く使用されているminiSDカードで512MBの容量を持つモノは現状ではほとんどない。まあ、秋葉原に行けば売ってるのだが、SDカードの本家松下はまだ256MBのminiSDカードまでしか製品を発表していない。256MBでは映画を入れるのは難しい。さらなる大容量化が必要である。

値段も問題だ。512MBのメモリースティックPro Duoは秋葉原でSunDisk製のものなら8000円程度で購入可能だが、ソニー製となると9000円以上する。量販店では10000円を超えるのが普通だ。これではちょっと高すぎる。さらなる低価格化、具体的には量販店でも512MBが5000円程度で入手可能な状態になることが必要だろう。

これは、1年後くらいには実現されていると僕は思う。

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3つ目は一番重要なことなのだが、ムービー変換作業の簡略化である。

松下のDIGAなどでは自社の携帯電話向けのムービーを番組の録画と同時にやってくれるが、通常は一回録画したものをPCで再度変換することが必要である。しかも、再変換するためのソフトは一般の人には使うのが難しかったり、有料だったりする上に、対応するムービーフォーマットも少ないものが多いため、2度変換することが必要になったりする。これは非常に不便だ。

そこで、PCで動作するどんなフォーマットのムービーでも簡単に変換できる高機能なムービー変換ソフトを作り、携帯電話などに付属させること(今のMediaStageなどではダメ)、DVDレコーダーがなるべく多くの機種に対応したムービー変換機能を内蔵すること(囲いこみするために自社の規格にしか対応しないのではダメ)、この2つが実現することが必要だ。

PC側については、どっかのソフトウェアベンダーが出来の良いソフトを作ってくれることに期待する。

DVDレコーダーの方について言えば、どっかのメーカーが「V602SHにもPSPにもP900iVにもW21CAにも対応!モバイルムービーなら我が社のレコーダーで!」と宣伝すれば絶対に売れると思う。PSPもまだ100万台も売れていないハードだし、携帯電話だって各社のハイエンドの販売台数などそれほど多くないのだから、本気で対応するなら自社のモノにしか対応しないというのでは厳しいと思うのだが…。

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冒頭に書いたが、PSPのムービー再生能力は本当に高い。それは液晶の綺麗さに起因する部分も大きいと思われる。

綺麗な液晶を搭載しながら2〜3万円程度の価格で販売できるのは低価格による大量販売が絶対条件であるPSPと、キャリアのインセンティブがつく携帯電話くらいだろう。そうなると、モバイルムービーが流行るためにはこれらの機器での高画質なムービー再生のために必要な追加投資や手間をいかに少なくするかが勝負になる。これは間違いない。

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果たして1年後、上に書いた3つの条件は満たされているのか、そしてモバイルムービーは流行るのか。

投稿者 saburahu : 2005年02月08日 23:31 | トラックバック
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