2005年10月15日(土)

「携帯電話の原価はいくらか?」

ふと思ったこと。

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最新の携帯電話は高い。ドコモの端末についていえば、901iシリーズ以降にさらに高くなり、発売当初は35000円程度でスタートするのが普通になっている。auの端末はそれよりも安いが、フルスペックの端末は3万近くになるものもいくつか出ている。

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しかし、実際はその倍近く、5〜6万くらいはすると考えられる。

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それはPDAの価格を見てみればわかる。ハイエンドのPDAは5〜6万程度するものがあるが、それらと比べても携帯電話のスペックはちっとも負けていない。携帯電話が負けているのはCPUの速度と液晶のサイズくらいで、携帯電話はPDAと比べれば格段に性能のいいカメラを搭載し、液晶も高品質なものが積まれているし、動画再生やアプリ実行のためのアクセラレータが積まれている場合もある。

PDAと比較しても同等、もしくはそれ以上のスペックを持ちながら、それにさらに電話機として必要な無線機能まで内蔵している。一般人が手荒に扱う携帯電話はPDAと比較して耐衝撃性や信頼性などの要求も高いため端末開発コストもかかる。

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販売数の違いを考えても、携帯電話の原価がPDAと同等、もしくは高いことは明らかだ。

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この差を吸収しているのが、日本独特のキャリアによるインセンティブシステムである。ユーザーに高機能な携帯電話を原価より安く提供し、ユーザーにリッチなコンテンツを楽しんでもらって利用料で回収する。日本の携帯電話が外国の携帯電話と比べて明らかに高性能なのは、このシステムにより高機能な携帯電話が安く提供されているからである。

携帯電話の価格は徐々に上がってきてはいるが、今も昔もキャリアが原価と販売価格の差を埋めていることに違いはない。むしろ、端末の高機能化によるコストアップにより、キャリア側の負担は昔と比べて増えている、といってもいいくらいだろう。

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しかしながら、世の中にはこの仕組みをしっかりと理解していない人が結構いるらしく、研究がら、コンピュータの世界で生きてはいるけど携帯電話にはちっとも詳しくない人とかが、平気で「キャリアが儲けているのはけしからん」とか言ってどうのこうのと話をしているのを聞いたり、議論に巻き込まれたりすることがあった。

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インセンティブがない世界で作られた海外メーカーの端末と比べ、日本の端末はデザインも機能も画一的で面白くないとか、せっかく高機能なのにキャリアによる制限がかかっていて自由度がない、などいろいろと文句はあるのはわかるが、今の日本携帯電話がこれだけ進化し、高校生でも高機能な携帯電話を使いこなせるような時代になっているのは、このインセンティブによるシステムであることは間違いない。

それをわからず文句を言ってる人を見てるとちょっとムカついてくる。

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FOMA 901iSシリーズが6〜7万で売っていたら誰が買うだろうか。auやドコモのローエンド端末だって3〜4万くらいしたって不思議じゃないのに。

投稿者 saburahu : 2005年10月15日 23:45 | トラックバック
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