すっかり忘れていた作業をいまさら開始。必要なアプリを入れていなかったので「面倒くせー」と放っておいたらいつの間にか忘れてました。
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んで、後輩の作ったMIDIを聞いていて思い出しました。
MIDIの作り方。
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僕は高校時代、楽譜を読むのが遅く(今も遅いけど)、リズム感に自信がありませんでした(こっちはある程度克服)。
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選曲については高校時代には木下牧子のエラく音が難しい曲が1ステ、2ステに動きのある曲をやり、3曲目には荻久保和明、さらにフィナーレと称して難しめの曲を1曲…なんて感じでした。音取りの時間は今と比べるとたっぷりありましたが、パートの音が取れていないとパートリーダーとしてのプライドが傷つけられることになるので、難しそうな曲はMIDIを作って自分の音を取っていました。大学に入ってからも単声のアカペラ曲のMIDIは何曲か作りました。
ピアノ付きのMIDIはさすがに作ったことがないのですが、そんな経験による自分なりのMIDIの作り方の工夫を書いてみます。
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1.ドラムパートを使ってリズムを取りやすくする
拍に合わせてパーカッションを入れて音を鳴らし、縦のラインをわかりやすくする。さらに、拍子の表と裏で音色を変える(3拍子の1拍目と2・3拍目の音色を違う物にしたりするわけです)、などの工夫によって拍だけでなく拍子も音で認識できるようにする。
2.ritは無視、フェルマータは2倍、などリズムの変化は控えめで機械的にする
ritやフェルマータの解釈は指揮者によって大きく異なるので、MIDIを繰り返し聞くことによる癖の原因となるような特徴的なリズムの変化は付けない。
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ディビジョンは全部別のパートに分ける(そうしないとディビジョン部分の音が取れません)、別パートにした場合は音の強さを調節して特定のパートの音が強くならないように気をつける、楽譜を見ながら間違いがないかを確認する、なんてことも基本ですな。
歌のパートの楽器はサックスとか、音の出が早く、音色が明るい楽器にしてた気がします。
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音取りが苦手な人にとってMIDIは非常に便利なものでありますが、常に「癖」という副作用の問題がつきまといます。
二番目の工夫は変な癖を作らないためのものではあるんですが、この通りに作っても癖はある程度出てしまいます。自分の場合、リズムと音を正確に取るという面でritやフェルマータは邪魔なのですが、リズム感が怪しい初心者の場合、機械的なリズムの変化に対応できず、帳尻を合わせるために変なリズムになるということが起きてしまいます。
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また、MIDIの音は決して理想とする音ではありません。
所詮決められたピッチでしか音を鳴らせないMIDIでは、無段階に音を調整できる人の声(楽器で言うとバイオリンみたいな弦楽器とかトロンボーンとかがそうですね)ならではのハモりとか、メロディを取りやすくするための微妙なピッチの調整とか、そういったものは表現できません(死ぬ気でMIDI作ればできるかもしれないけど)。
そのため、楽譜通りに間違いなく作った場合でも、何度聞いてもしっくり来ない音が出てきます。そして、大抵そういう音はMIDIを何度聞いても取れません。
たぶん、MIDIでは作り出せない微妙なピッチの変化を付けないとたぶん取れないのだと思います。個人的な印象として、楽譜上の90%の音を正確に取るためにはMIDIは有効ですが、楽譜上の95%以上の音を正確に取る場合においてMIDIは無力だと思います。
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MIDIを作るのにはそれなりの労力がかかるわけですが、MIDIは結局はリズムを正確に取ることと、楽譜上の90%の音を取る、という力しか持っていません。まあ、僕はそれがわかっていても音取りが苦手な後輩とかのために一生懸命作ってたんですけど、MIDIを聞いてる方は意外とわかってないかもしれません。
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音取りが超大変な難曲のメロディの美しさとか、ハイテンポで変拍子でリズムが泣きたくなるような曲の楽しさとかはMIDI聞いて音を取ってるだけじゃわからないのです!
最終的には歌って音を取れ!ってことですな。
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これ、ピアノをじゃらじゃら弾いてるだけでしっかりと歌って音を取ったことない人にも言えるんだよなぁ。ピアノを何度も機械的に弾いて、一緒に何度も歌って、ずっと「音が取れない」って言ってる。機械じゃないんだからそれじゃ取れません、って。
全員というわけではありませんが、ピアノを弾ける人が合唱をはじめるとよくこの状態に陥ります。
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さらに言うと、ピアノにはブレスという概念がないので、そういう人に音取りのピアノを弾いてもらうとブレスやアタックを考えない弾き方にもなりがち。休符やブレスもリズムの中に取り入れて音を取っていかないと歌というのは上手に歌えないのですが、本人はそう歌っていないからわからない。これも結構歌いにくい。
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学指揮時代、ピアノはうまいけど歌はうまくない人にピアノを弾いてもらったとき、みんながわかってない音を弾くタイミングを後ろにずらされたときは楽譜ぶん投げようかと思ったね。
「馬鹿か!」と。
「みんなわかってないんだから歌い出す前にその音弾いてくれなきゃ練習にならねぇじゃねぇか!」と。
「てめぇが他の団員の音があってるかどうかを確認してどうする!おまえ何様だ!」と。
ちなみに、それをやられた翌週からその人には出来る限りピアノを弾いてもらわないことにしたのはもちろんのことです。
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でも、歌がうまい人に音取りのピアノを弾いてもらうと、すごく歌いやすい弾き方をしてくれるんだよなぁ。前後の子音やブレスのタイミングによって音の長さを変えてたり、わからない音は微妙に弾くタイミングを早くしてくれたりする。きっと無意識にやってるんだろうけど、なんか歌いやすいから不思議。
だから、本当はパートリーダーは歌を上手に歌える人がなるべきだし、そういう人が一生懸命ピアノを練習して音取りをやってくれるのが理想。実際はなかなか理想通りには行かないけど、MIDIみたいな弾き方のピアノで音を確認するだけなら音取りの時間なんて無駄、MIDIで充分なんだ。
投稿者 saburahu : 2006年03月19日 23:25 | トラックバック